【ストライクが変わる!】2022年少年野球ルール改正を徹底解説

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毎年、野球のルール改正があります。

少し前で言うと、コリジョンルールや牽制の偽投、最近だと申告敬遠や高校生の白スパイク使用など、勝敗に大きく影響することばかりです。

最新情報をできるだけ早く、正確に子供へ伝えることが重要になってきますが、2022年に大きな変更があることをご存じでしょうか?

パパ
パパ

今回のルール改正は、どんな内容?

とうちゃん
とうちゃん

バッターに有利?ピッチャーに有利?

お父さん
お父さん

野球の戦略も変わってくる?

と思ってる方へ、2022年ルール改正で気を付けてほしい重要ポイントを詳しく説明していきます。

本記事の内容
  • 2022年の少年野球ルール変更点
  • ルール変更の目的とは
  • ルール変更による試合への影響

この記事を書く私は、息子とともに汗を流し、全国中学野球大会優勝の喜びを得ることができました。

本記事の執筆者
issan5

今回の変更は、野球が変わるといっても良いぐらい大きな影響があります。

子供たちへの指導も早急に行う必要がありますので、一つひとつ確認していきましょう!

  • ホームベースのサイズが約5cm大きくなり、一般用と同じになる
  • 6イニング制・1時間30分ルールになる

ルール改正を今すぐ見る

全日本軟式野球連盟のルール改正

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全日本軟式野球連盟では小学生の野球のことを「学童野球」、中学生の野球のことを「少年野球」と言います。

今回のルール改正は小学生の野球、つまり学童野球(少年野球)が対象です。

いっさん
いっさん

このブログでは、小学生がする野球を少年野球としています。

ルール改正の裏側

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全日本軟式野球連盟は「ジュニア世代の育成」を方針としており、子供たちが 野球障害に悩まない環境づくり に取り組んでいます。

今回は競技者を守るための有効なルールとして全8ルールを検証。

そのうち2つが導入されます。

残り6つも、引き続き検討されますが、有効なルールの一つとして「盗塁制限」が含まれています。

最終的な結論には、もう少し時間がかかると思いますが、導入されれば、勝利主義の考え方がどう変化するのか?今後、注目すべき点であります。

連盟としても指導者の養成が重要な課題と位置づけています。

2022年の少年野球ルール変更点

全日本軟式野球連盟から、2022年のルール改正について発表がありました。

今回は2点と少ないですが、大きな変更となります。

参照:公益財団法人 全日本軟式野球連盟「令和4年度の学童野球新ルールの導入について(改訂版)

ホームベースサイズが拡大

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今回の改正で少年野球用38.1cmだったサイズが、一般用43.2cmと約5cm大きくなり、プロ野球や高校野球と同じになりました。

ホームベースが大きくなることで、単純にストライクゾーンの幅が広がります

いっさん
いっさん

両コーナーでいうと、2cmだから、かなり広くなりますね。

パパ
パパ

じゃあ、バッターボックスの大きさはどうなるの?

ホームベースが一般用と同じサイズになることで、バッターボックスがどうなるのか?気になりますよね。

令和4年度の学童野球新ルールの導入について(改訂版) に下記のように記されています。

本塁両端からバッターボックスまでの距離は、学童区画の13cmとし、バッターボックスの区画も学童区画の長辺 1m50cm×短辺 90cm とする。

つまり、サイズについては、今までと変更はありません
ただし、これまでのバッターボックスの位置からは、少し外側にずれますのでご注意ください。

バッターボックスの寸法については 【ライン引きも完璧】少年野球の塁間距離やバッターボックスの寸法 を参考にしてください。

2022年は全国大会のみで採用されます。
また、全国一律に採用されるのは2023年からになります。

試合イニングと時間の変更

これまで7イニングで行われていた試合が6イニング制に変更となります。

また、試合時間も2時間30分から1時間30分と短縮されることになりました。
(地域によっては、すでに1時間30分に設定されている試合もあります)

延長戦は6イニング終了後、または試合開始から1時間30分後にタイブレークに移ります。

2022年より全国一律で導入されます。

例を見てみましょう。

ケース1

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白チームが6回裏攻撃途中に1時間30分を経過した場合、試合は継続。
0点ならば負け、1点ならタイブレーク、2点なら逆転サヨナラ勝ちとなります。

ケース2

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白チームが5回裏攻撃途中に1時間30分を経過した場合、両方のチームへ時間が経過したことを告げ、そのときの打者が打撃を完了後、白チームの勝利が確定となります。

1時間も短縮されたため、戦い方も大きく変わってきます
1点取って逃げ切りなど、勝利主義の野球ばかりにならないことを願うばかりです。

ルール変更の目的とは

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ホームベースが大きくなり一般用と同じになったこと、6イニング制と試合時間が1時間30分になったこと、ともに ピッチャーとキャッチャーの球数を減らす目的 があります。

NPB12球団ジュニアトーナメントでも、2019年にDH制、2020年には球数制限、2021年にはリエントリー制を導入。

2021年も選手への負担軽減を一番に考え、素晴らしい戦いが繰り広げられました。
中でも小学6年生が放った、神宮球場スタンドインには大きな衝撃が!
同世代の子供たちには、良い刺激になったでしょう。
≫大会の視聴方法についてはこちらから

未だ止まらない野球人口の減少ですが、今回のルール改正が子供の将来を守る大きな一歩と期待しており、残る6つの対策も議論が深まることを祈っています。

ルール変更による試合への影響

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ホームベースが大きくなることは、ピッチャー・キャッチャーにとっては良いことです。

ストライクが投げやすくなることはもちろんのこと、肩や肘への負担が軽減されます

加えて試合時間が短くなったことで、疲労軽減や夏場の熱中症など、子供たちのけがや病気のリスクを減らすことができます

ただ、時間短縮されたことにより、ダブルヘッダーや連日の試合など、過密スケジュールには、ならないよう配慮して頂きたいと考えます。

一方で打者はストライクが広くなるため、三振が増えるかもしれません。

今までのゾーンの感覚を再調整することが必要となってきます。

ただ、悪いことばかりではありません。

小さい時から一般と同じベース幅でプレーするため、学年が上がっても戸惑うことがなくなります。

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戦略的にも影響があります。

時間が制約されるため、後攻めが有利 になってきます。また、先制点 も勝利のカギを握ってきます。

良いバッターを先頭から固めてくるでしょう。

いずれにしても、小さな野球にならないことを願います。

ここからは、私の息子チームで経験した、後味が悪いケースを紹介します。

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息子T0000   
相手T1000   
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息子チーム5回表攻撃は、打順7番のA君からです。
試合時間は1時間10分を過ぎていました。
(ルールは試合時間1時間30分で終了。)
残念ながら、A君はアウトになります。
ここで、監督は打順8番のB君には早打ち凡打を要求します。
B君はアウトになり、2アウト。
再び監督、打順9番のC君にも早打ち凡打を要求します。結果、三者凡退で5回表は0点。
要は下位打線では得点能力が低いと判断し、早急にチェンジした方が得策と考えたのです。
その後、相手チームの5回裏攻撃を0点で抑え、息子チームは6回表に2点を取り、逆転勝ちをしました。

作戦は他の試合でも行われ、何度か勝ちました…

あと、逆に勝っているときは時間稼ぎをし、次のイニングに進まないようにして勝ちました・・・

はっきり言いますが、勝った気がしないし、相手チームにも嫌がられました。
何より、子供たちが嫌だったと思います。

子供ファーストの野球を

今回のルール改正は子供の健康と将来を守る、非常に意味のある取り組みです。

指導者の方には、方向性を間違わないようにして頂きたいと考えます。

野球の主役は子供たちです

日々練習を重ね、できなかったことができるようになり、できたことを継続することによって新たな発見をし、成長していきます。

その先ある勝ちこそ、本当価値ある。

一緒に発見していきましょう!

一球への想い、共に

ダグアウトーク

私の高校時代は黒スパイクでした。
大学になって白スパイクになり、かなり涼しいと思ったことを覚えています。
当時はバッテもダメでした。
だから、手が真白になるくらいロジンをつけ、土をつけ、我慢をしたものです。
サングラスやリストバンド使用など、早く導入されればいいなと思っています。

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