「今日も試合に出れなかった」「ヒットが打てなかった」「エラーをしてしまった」
試合後、悔しい気持ちになります。
「普段の練習だけでは足りないから、自主練をしなさい。」と話しをしても、
「わかった!がんばる。」と言いながら、全くする様子がない・・・
覚えてないのかなぁ・・・と頭を悩ませます。
自主練をなぜやらない?
自分で決めたことなのに、どうして続けないの?
野球のやる気ある?
と思ってる方へ、私が実際に経験したことをふまえ、理解してほしいポイントを説明していきます。
- 本当の悔しさがやる気へのスイッチとなる
- やる気はあるが、続かない理由
- 野球を知らなくてもできる簡単サポート方法
この記事を書く私は、息子とともに汗を流し、全国中学野球大会優勝の喜びを得ることができました。
自主練をやらない根本的な理由と対処法を説明します。
子供がやる気を出す道筋をつくることが、応援団としてできることの一つです。
野球を知らなくてもできますので、今日から一緒に始めていきましょう!
- 本当の野球の楽しさを知れば、うまくなりたい気持ちが強くなり、自ら練習をするようになる
- 正しい練習方法で取り組めていないから、結果が出ず、諦めてしまう
- 確実に成長しているが、チャンスがないだけ。保護者が理解し、サポートをしてあげる
自主練とは
自主練とは自主練習の略で、自主的に行う練習のことです。
全体での練習後や自宅で別に行うものをいいます。
自分で時間と場所、メニューを決め、実行する。
自立への第一歩になります。
自主練の必要性
自主練は、自らの長所と弱点を再認識するためにも、取り組む必要があります。
自分は何が良かったのか、悪かったのかを分析し、自主練で修正を加える。
そして、全体練習で実践し、試合で結果を出していく。
勉強で言えば計算ドリルのような役割です。
問題をなぜ間違えたのか分析し、解けるまで問題を繰り返す。
そして、小テストで正解し、本試験で結果を出す。
予習と復習のようなものですね。
他にも理由があります。
全体練習の日が週に4日あるチームもあれば、土日しかない子供たちもいます。
梅雨時期や雪の降る季節には練習量がさらに落ちてしまうので、不足分を補うという意味でも必要となってきます。
ただ、絶対に忘れないでほしいことがあります。
それは 自分の意志で自主練をおこなう ということです。
保護者に言われたからするのであれば、あまり意味がありません。
逆に悪い癖がついたりするので、やらないほうが良いです。
しっかりと目標をたて、正しく取り組めば、必ず上達していきます。
本当の悔しさがやる気へのスイッチとなる
本当の悔しさは、目標が達成できなかったときに生まれます。
悔しい思いをしたくない、楽しさや嬉しさ、喜びを味わいたい。と思ったとき、目標を持つようになります。
これが、やる気のスイッチが入った状態です。
ただ、野球の楽しさ、打ったときの嬉しさ、勝ったときの喜びを知らない子供はどうでしょうか?
残念ながら、悔しい気持ちには なりません。
だから、少年野球では勝利至上主義ではなく、積極的にチャレンジをし、達成した楽しさを知ることが最も重要です。
自主練をやらない大きな理由は二つあります。
- できないことが全くない。
- できないことが悔しく思わない。
どちらかです。
全て完璧にできる子供は少ないので、ほとんどの子供が悔しく思ってないからになります。
では、なぜ悔しく思わないか?
理由は 楽しさを知らないから です。
例えば、公園でルールも知らない、見たこともないスポーツをしていたとしましょう。
そこで、あなたは「やってみませんか?」と声をかけられます。
何もわからないまま、チャレンジすることに。
実際にやってみるが、成功なのか、失敗なのか、状況がわかりません。
結果は、あなたの負け。
悔しいですか?と聞かれても、おそらく全く思わないでしょう。
どうして負けなのか、どうすれば成功なのか、どこに楽しさがあるかを知らないからですね。
楽しさを知れば、状況は激変します。
例えば、
空振り三振した次の打席もフルスイングで振ったら、ホームランになった。
挑戦する↓
監督に「お前の持ち味が出たな!」と褒められた。
フライを落としたけど、二塁でアウトにした。
挑戦する↓
コーチに「後が良かったぞ!」と褒められた。
初球をバント失敗したけど、進塁打を打てた。
挑戦する↓
保護者に「ナイスチームプレー!」と褒められた。
人は誰でも褒められると嬉しくなります。
嬉しいと楽しくなります。
もっと楽しくなりたい!
✔ 空振りをしないように 練習をします。
✔ フライを落とさないように 練習をします。
✔ バントを失敗しないように 練習をします。
気持ちに変化が生まれ、自主的に取り組みだす。
だから、できるだけ早く、本当の野球の楽しさを知ってほしいです。
やる気はあるが、続かない理由
間違ったフォームや方法、考え方で自主練を続けていたら、結果が出ず、辞めてしまいます。
正しい方法で続けることが、良い結果への近道です。
大人でも、ものごとを続けることは非常に困難です。ダイエットや禁酒、筋トレなど、3日坊主で辞めた人もたくさんいるでしょう。
恥ずかしながら、私も何度か断念しました。
では、なぜ辞めてしまうのか?理由は2つ。
1つ目は技術的に正しい取り組みをしていないため、結果がでない。
スポーツでも仕事でも、全てで同じことが言えます。
私の現役時代では、ボールを上から叩け!最短距離でバットを出せ!と教えられました。
なぜなら、多くの指導者が元巨人・王貞治選手の刀を上から振り下ろす練習姿に影響を受けていたからです。
バットを上から出す、ダウンスイングはボールを点でとらえることになるため、オススメできません。
未だに成長できていない指導者は、同じ理論で教えているでしょう。
この練習の真意は分かりませんが、「タイミングの重要性」と「集中力の強化」に繋がったとされています。
一方で、現代野球ではフライを打ち上げるアッパースイングが良いと変化をとげました。
いわゆるフライボール革命です。
フライを打ち上げる方がヒットの確率が上がるという考え方です。
ただ、ここにも理解をしておかなければならない事実があります。
フライボールの理論は、速度が時速約158キロ以上で、26度から30度の角度で飛び出した打球は安打になる確率が高いと言われています。
問題なのは速度が158キロ以上必要なこと。
まだバットを振る力がない子供には不可能ですね。
小さな頃から上級者のフォームに近づけるという考え方もあるかもしれませんが、まずは基本を身に着けること。
レベルに合わせた練習をすることが正しい方法です。
2つ目は短期間で結果を求めてしまう。
何事も同じですが、スポーツはすぐに結果は出ません。
特に野球は反復練習により、体に覚えさせてこそ成果が出てきます。
プロ野球選手も同じで、日々進化をするため試行錯誤しています。
ただ、子供は忍耐強く続けることが難しく、気持ちの面でサポートしてあげることが大切です。
野球を知らなくてもできる簡単サポート方法
保護者のちょっとしたサポートが、子供にとっては壁を越える力になります。
「一緒に頑張っているんだ!」と心の支えにもなります。
ポイントは いつも寄り添う ことです。
やる気があって、正しい方法で続けていても、結果が出ない場合があります。
それは、野球が対戦するスポーツだからです。
完璧なフォームでバットを振れていても、投手のほうが優れていれば、打ち取られてしまうことがあります。
ここで、気持ちが折れることなく、続けられる子供は素晴らしいですが、できない子供には保護者のサポートが必要になります。
技術的なことは必要ありません。初心者でもできる簡単なことです。
いくつか例をあげていきます。
- 朝の自主練に一緒に起きる。
起きるだけで構いません。 - 自主練のときにそばにいる。
何もしなくて大丈夫です。
庭掃除など、別の用事をしていても構いません。 - 自主練のときに一緒に運動をする。
ゴルフスイングやストレッチ、ラジオ体操など色々あります。 - 動画撮影をしてあげる。
すぐ確認ができるため、スマホが良いです。 - 素振りやシャドーの回数を数えてあげる。
私は鳥を数えるカウンターをつかってました。 - 素振りの仮想ピッチャーになる。
投げるふりをするだけです。 - 守備の基本練習を手伝う。
コロコロとボールを転がすだけです。
他にも色々あるかもしれませんが、大切なのは 共に成長しよう と態度で示すことです。忙しい方もいると思いますが、できる範囲で構いません。
子供には必ず想いが伝わりますよ。
自主練こそが本当の練習
普段の全体練習は部員全員で行い、みんなが同じ野球経験値を得ます。そうなると、誰よりも上手くなりたいと思うなら、別に経験を積まなければなりません。
そうなんです。
本当の練習の場は自主練になるんです。
そして、全体練習が自主練の成果を確認する場になります。
全体練習で確認し、自主練で修正する。
最終的には、対戦相手と”試(ため)し 合(あ)う“。
つまり、試合をする。結果を出す。
そして、楽しむ。
ワクワクしますね。
今日から一緒に本当の練習を!
一球への想い、共に
野鳥カウンターは、素振りの回数を数えてあげるときに役立ちます。
私も100均で買って使ってました。
残り10回~と言って、15回振らす。
お決まりで、子供にはバレてますが、笑ってスイングしてましたね。
いい思い出です。
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