野球の流れを変えてしまう代表的な要因、フォアボールと送球ミス。
コントロールが安定していたら、失点の可能性を大きく減らせることができます。
でも、普段のキャッチボールを丁寧にしていても、なかなか成果が見られないってことないですか?
フォアボールばかりでチームに迷惑をかけてしまう・・・
一塁への送球が安定しない・・・
効果的な練習方法が知りたい。
と思ってる方へ、私も子供のときに実践した、遊びながら上達するコントロール改善法をご紹介します。
- 身体の使い方で気を付けてほしい5点
- 天井スローイングで心掛けるポイント
- ゆるく・ゆっくり・やわらかい で感覚を研ぎ澄ます
この記事を書く私は、息子とともに汗を流し、全国中学野球大会優勝の喜びを得ることができました。
子供の時期は下半身が安定していないため、送球にバラツキがでてしまいます。
身体が大きくなって、走り込みやウエイト、体幹トレーニングをすれば、ある程度改善はしますが、今すぐにでも取り組める練習がありますので、今日から一緒に始めていきましょう!
- シャドーピッチングで、正しいフォームを習得する
- 天井スローイングで、手首やひじの使い方、指先の細かい感覚を身につける
- 山なりスローイングで、ボールの軌道をイメージ化し、想像力を鍛える
野球のアウトとは
小学生から高校生までの試合は、指名打者制(DH制)がありません。
国際試合で時々あるくらいでしょう。
試合に出れば必ず守備につき、打球がくれば捕球後、送球をします。
では、打者やランナーをアウトにするには、どういったプレーになるでしょうか。
- 三振をとる
- フライやライナーをとる
- いずれかの塁に送球してとる
ピッチャーが投げて三振をとり、野手が各塁に投げてアウトにする。
コントロールを向上させる3つの練習
完璧な送球を再現するには、同じ力、同じフォームで投げる必要があります。
ロボットならデータを一度入力すれば、正確に出力し、繰り返すこともできますが、人間には不可能です。
だから、何度も何度も入力と出力を繰り返し、再現性を高める努力をします。
ただ、難しいことは、年齢とともに身長は伸び、筋肉も発達するため、都度バージョンアップが必要になってくること。
入力と出力のデータを増やす意味でも、子供の頃から取り組める反復練習が重要となってきます。
1.身体の使い方で気を付ける5点
安定したコントロールを身に付けるには、正しいフォームづくりから取り組むべきです。
ここでは、重要なポイントを5つに絞り説明していきます。
室内で行う場合は、必ず鏡やミラーで確認しながら練習してください。
なぜなら、都度見ながらでないと、小さな変化に気が付かないからです。
軽量で移動が簡単なリフェクスミラーがオススメ。
割れないので、万が一ボールが当たったり、倒しても大丈夫です。
① 肩(面)を水平に保つ
投げる方向に対して足を直角、肩を水平にし、肩越しに横目で見る感覚で構えます。
肩が開くと、うまく体重移動ができないため、勢いのあるボールが投げれないばかりか、肩やひじに負担がかかり、ケガの原因にもなります。
理想としては、ピッチャーのセットポジションのように立ちます。
② 片足一本で立つ
次に片足一本で立ち、しっかりと軸足に体重移動をします。
十分に体重がのらないまま始動を始めると、身体が開らいたり、投げる方向へ突っ込んでしまい、安定した送球はできません。
「軸足で立って一呼吸。」がベストです。
③ 肩を少し下げ、腰から出る
次に足を前方(投げる方向)にステップし、スローイングしますが、腰から出ることを意識してください。
肩(ボールをもっている方)を、やや下げる(地面方向)ことで、腰から始動をすることが容易にできます。
軸足のひざは、大きく折れることがないように注意してください。
つま先より前にでてしまうと、コントロールが乱れる原因となります。
④ 投げ終わった後、片足一本で立つ
一連の動作が正しくできていれば、投げ終わった後、片足一本で立つことができます。
腕が横振りだったり、バランスや体重移動が悪かったりすると、すぐに足が下りてしまうので、良いフォームとは言えません。
簡単にチェックできますので、覚えておいてください。
⑤ 全身を使ったフォームでゆるい球を投げる
下半身も含め、全力投球のフォームで、ゆるい球を投げます。
なぜならば、どんなときでも同じ型を保つためです。
遅い球だからといって、手投げや小さくなってはいけません。
2.天井スローイングの重要ポイント
仰向けになって天井へボールを投げるトレーニングです。
コントロール向上はもちろんのこと、近い距離で必要となってくるスナップスローも習得できます。
読売ジャイアンツの菅野投手も推奨してますので、動画をチェックしてみてください。
高く投げる必要はありません。
重要なのは、同じ高さで同じ位置に投げることです。
気を付けるポイントは次の5点になります。
① 握り方
一球一球、縫い目を気にして握るようにしてください。人差し指と中指を縫い目に垂直にかけ、親指は第一関節を曲げて下に添えるようにします。
ボールを正しく握ることはコントロールに大きく影響してきます。
キャッチボールは野球の基本 になりますので、忘れないでください。
② 腕の使い方
ひじの位置が下がらないように一定を保ち、手首を使って投げるよう心がけます。
そして、ボールを離すポイントを同じにする。
天井スローイングで、もっとも重要な部分です。
くれぐれも、砲丸投げのような、押し出す投げ方にならないように注意してください。
③ ボールの回転
次に回転を確認します。
指先にしっかりとかかった、バックスピンであれば問題ありません。
斜め回転やクルクル回転であれば、ボールの握り方や手首の使い方の修正が必要です。
④ 戻ってくる位置
同じポイントでボールを離すことができれば、同じ位置に戻ってきます。
10回連続とか、20球成功とか、目標を決めて取り組むと効果的です。
それと、軟式ボールや硬式ボールで行う場合、グローブをつけるようにしてください。
なぜならば、芯で捕る練習にもなる からです。
最終的には ボールの持ち替え まで練習すると、更なる上達が望めます。
⑤ 色々なボール
普段使っているボールでも練習になりますが、さまざまな種類を使うことをオススメします。
子供のときに柔らかいボールで野球をしてたので、コントロールが良くなりました。
大きさや重さ、材質を変えることにより、手首の力加減や指先の微調整が身に付きます。
ウレタンボール
軟式ボールより、かなり柔らかいですが、縫い目もあります。
あたっても痛くないので、低学年の子供にオススメです。
穴あきボール 大
ティーバッティングにも使えるボールです。
軽いので、コントロールすることが難しいです。
しっかりと手首を使って投げてください。
穴あきボール 小
ティーバッティングに使う、少し難易度が高いボールです。
ゴルフボール程の大きさのため、指先をうまく使わないと投げれません。
3.指先の感覚を研ぎ澄ます
山なりのボールを箱に入れるトレーニングです。
ときどき、要らなくなった紙を丸めてゴミ箱に投げ入れますよね。
同じ要領です。
このトレーニングは、筑波大学体育系准教授の川村卓氏によって考え出された、パラボリックスローという練習方法です。
パラボリック(山なり)のボールを目標に向かって投げることでコントロールが向上します。
箱に当てるだけでも練習になりますよ!
最初は下から投げても構いません。
大切なのは、自分の中で描く放物線と箱に入るシーンをイメージすること。
繰り返し行うことで、頭に描いたイメージと実際の結果が近づいてきます。
また、天井スローイングで紹介した色々なボールや箱までの距離を変えれば、様々な感覚を養うトレーニングにもなります。
地道なトレーニングが大きな違いを生む
フォーム、感覚、イメージ、全てがコントロールに関わってきます。
最初の基本ができていなければ、パフォーマンスは悪くなります。
中学、高校になると、野手はランニングスローやジャンピングスロー、ピッチャーはクイックモーションや一発牽制など、高度な技術も必要となってくるでしょう。
だから、子供のときから地道にトレーニングを続けることが重要です。
感覚を鍛えることは、すぐにはできません。
子供と一緒に天井スローイングをしましょう!
一球への想い、共に
中学、高校と、毎日バッピ指名。
ひじにエアサロを大量に振りかけ、ど真ん中に投げ込んでいました。
コントロールが良すぎると、常にバッピのローテーションに入り、ケガをするかもしれません。ご注意を!
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